
先日書いた、アーユルヴェーダとは、しあわせ医学。
アーユルヴェーダって何?の記事はこちら↓
燃やし変換するエネルギーのピッタ編はこちら↓
安定のエネルギーのカファ編はこちら↓
この宇宙のすべては、地水火風空で成り立たっている。
そしてこの元素たちを、いかにバランスするか。
今日はその五大元素から決定づけるドーシャについて。
自分の内で変化するドーシャを感じてみる
五大元素から導きだされ、個人の体質を決定するものに、トリ・ドーシャ理論があります。
『トリ』は、サンスクリット語で、『3』
『ドーシャ』は、『濁り、増えやすいもの。』
トリドーシャは、この3つのから成り立ちます。
- ヴァータ(風×空)
- ピッタ(火×水)
- カファ(水×地)
これらドーシャは、家族と考えます(*^^*)
3つのバランスがとれていることが、理想のかたち。
このいずれかのドーシャが増えすぎると、それが病気の素となり、症状や病気となって現れます。
ドーシャとは増えるもの。
定まらず、常に変化するもの。
季節でも、年齢でも、一日の中でも、増えたり減ったりする。
意識しないと、なかなか気付きません。
毎日少しでも一分でもいいから、ちょっと立ちどまって、何が増えてるかな?
を考える時間を、ぜひ作ってみてください。
そうしたら、どうしてそうなっているのか?
どんな性質になっているのか?
自分を客観的にみれるようになります。
それが自分を感じる一歩です(*^^*)
では具体的にこれらドーシャは、どんな性質/特徴なの?
をいっこずつ、書いていこうと思います。
ひとつめは、秋の季節から増えるヴァータ(風)ドーシャ。
(どの季節にもトリドーシャは必ず存在していますが、特に優勢になるという意味です。)
まずはじめにこの性質たちを理解するうえで大事なのは、
何といってもイメージです◎
ぜひ、イメージしてみてください(*^^*)
Vata (風) : 空×風のエネルギー
空(くう)・風は、どんなイメージですか?
なんとなく風は、ビュービュー吹いていたり、と思えば静かになったり。
規則なく自由に吹いて、軽やか。
また秋の空気は、夏のジメ~とした空気から冷たくなってきて、乾燥している感じ。
ありませんか?
肌がカサカサして、なんだかそわそわする。
寒くなってきて、身体がこわばる節々が痛むなど。
それは自然界にこのヴァータが増えているように、
わたしたちの身体や心にも同じように、ヴァータが増えているからなのです。
反対に、スポーツの秋、学びの秋と言われるように、
風の性質を利用して、動く、何かしてみる、そんな季節にもぴったりなのです(^_^)v
ただ動きを司るヴァータですから、
動きすぎはヴァータを更に増やします。
動いたら、休息も十分に!
食欲の秋も、夏の暑さで落ちた消化力を調え、ヴァータさんの少ない体力を滋養ある食べ物で補う。
寒い冬に備えていくのにぴったりなんです◎
ただ何でも不安定がちなヴァータさんは、消化力にもムラあり。
もちろん、食べ過ぎは禁物×
肌が乾燥すれば、夏よりもしっかり保湿。
寒くなってきたら、長袖を着る。
これらは当たり前のようだけど、
自分の外や中の五大元素のバランスを感じながら、自然とやりとりを行いながら、私たちは生きているのです。
◎ヴァータの質(グナ)
・軽 / 動 / 冷 / 速 / 乾 / 微細 / 澄 / 荒
◎ヴァータの体質/性質
【ヴァータの身体的特徴】
- 細身で痩せていて華奢
- 乾燥肌で冷え性
- 手足が極端に長い、または短い
- 髪の毛、唇が乾燥、枝毛
- 動作が早い
- 体力はないほう
- ドライアイになりやすい
【ヴァータの心理的特徴】
- フットワークが軽く行動的
- 枠にとらわれない自由人
- 想像力豊かでおしゃべり
- 気まぐれでコロコロ気分がかわりやすい
- 優柔不断だが柔軟性がある
- 新しいことが好きだが飽きも早い
- いろいろなことに意識がいく
- 寒さが苦手、身体を温めたり温かいものが好き
- お金の無駄遣いをしがち など
ヴァータさんは、好奇心旺盛で自由人♪
風のように、どこにでも行っちゃう。
ひとりでいっちゃう旅好きなんかも典型的。
新しい場所にもすぐ馴染み、おしゃべり。
興味ややりたいことは多いけど、風のように移り気で飽き性なところも。
疲れやすいのに変化が大好き、そして敏感でもあるため、
知らないうちにストレスを溜めていることも。
行動的ではあるけど、体力があまりなく消耗もしやすい。
風のように乾燥していて、冷え性が多いのも特徴。
からだの芯が冷えているヴァータさん。
汗をかきにくく、水分補給も疎かになりがち。
その結果排泄量が減ったり、水分がないと便もかたくなるので、便秘がち。
コロコロうんちがヴァータさん。
また下半身の冷えが強く、お腹の不調を抱えやすいのも。
ガスがたまっておならがよくでるのも特徴。
風は、すべてを動かす力。
動きを生み出すちからのある風の元素。
呼吸、プラーナをからだの全身に運び、
血液循環、そして手足を動かす動作もすべてこの風ちから。
水は風によって流れる。
流れなくなれば、水は淀み、停滞する。
火は風が吹くことで大きくなり、強すぎても焦げたり、消えてしまう。
どこまでも自由だけど、吹いたり止んだりする風は不規則で、そしてときどき不安定。
空(くう)は、スペース。
いっぱいいっぱいな心や体は、ぎゅうぎゅうで苦しくてまわらない。
スペースがあることで、あらゆるものを受け容れたり、ゆとりが生まれます。
わたしたちをよく、洗濯機にたとえます。
服をいっぱいに入れすぎると、洗濯機はまわりません。
スペースがあるからこそ、循環する(*^^*)
どんな人に、どんな時に増えるのか?
答えはまさに、
『今の現代社会に生きるわたしたち。』
せわしく生きるのが当たり前?のような社会。
せわしく生きてる実感すらないのもあるような。
忙しく働き、忙しく食べて、睡眠は削られる。
それを補うかのように、疲れてても娯楽や刺激を求め、五感はさらに乱される。
瞬時に動くネットやスマホが溢れ、電子機器に囲まれた生活。
ビルやコンクリートで固められた生活空間。
土を踏むことなんて当たり前のようになくなって、足もとからぐらぐらゆらゆら。
あっという間に、ヴァータを増やす生活です。
ヴァータさんは、このヴァータ(風)ドーシャがもともと優勢であり、また増えやすいことを意味します。
ヴァータが増えてバランスが乱れると…
- 乾燥
- 不安症
- そわそわする
- やる気が起きない
- 慢性疲労
- 眠りが浅くなる
- 腸の調子が悪い、便秘がち
- 生理痛、緊張性頭痛、腹痛、腰痛
- 子宮の病気 など
いわゆる、忙しい現代人だけに、現代病が一番多いのもヴァータなのです。
ゆらゆらそわそわ、また緊張過多などは、神経の伝達異常を引き起こし、
精神疾患の引き金にもなります。
呼吸が浅かったり、活力がでなかったり、循環器系の心臓にも影響があります。
ヴァータを増やさないためには。
それをバランスする法則は簡単!
『似たものが、似たものを増やす』
『異なるものが、異なるものを減らす』
風にさらに風を足せば、風はさらに強くなるということ。
逆に、風の『軽』の質に、水の『重』の質を足すと、
軽の質は緩和されるというような感じです。
①休息をとる
とにかく、止まって休むこと。
不規則なヴァータさんなので、どこか一日の中であったり、一週間の中で可能なら、規則的な習慣を作るのもおすすめです。
この時間には起きる、寝る、など。
そして意識的に、休息をとりましょう。
②身体をあたためる
冷えや乾燥しやすいヴァータさん。
とにかく、温めましょう。
足湯や温かいお風呂でリラックスしたり、温性のセサミオイルでマッサージ。
オイルマッサージは、ヴァータさんには最高です。
お腹にも不調がでやすいヴァータさん。
腹巻きやあったかい靴下で温まりましょう◎
③温かく潤いのある食事、スパイスをとる
ヴァータさんおすすめの簡単料理は、まさに鍋!!
野菜も生より温野菜。消化にムラがあるヴァータさんは、消化吸収に負担の少ない温かいものを。
また、ヴァータさんにはスパイスもおすすめ。
心身をあたためるものが多いので、ブラックペッパーやジンジャー、
癒し効果のあるシナモンやカルダモンもぴったり。
空のヴァータさんはガスがたまりやすいので、
お芋や豆などを食べるときには、ガス抜き効果のヒングやアジョワンを使ったりするのも◎
消化吸収によいクミン、コリアンダーなどを使ったり、
炒ってティーにするのも簡単です。
エナジーボール♪
色んなナッツと甘味はデーツ、はちみつ。
ひえとりのひえをいれたりして、心身を滋養する団子になります。
④甘味・酸味・塩味の質をとる
ヴァータを安定させる三味。
身体を作り、神経を安定させる甘味。
消化を刺激、循環を促す酸味。
消化力をあげる塩味。
ヴァータが上がってるなと感じたら、意識的にとるのがおすすめ◎
秋においしい、りんご。
生のりんごは渋味もあるのでヴァータを増やしがちですが、
ギーで焼いてはちみつやナッツと食べたりすれば◎
コンポートのように甘味で煮るのもヴァータを癒します。
何を食べるかも大事だけど、そうすると食べるものにも無理がでてくる。
それをどう食べるか、を少し考えてみるだけで、幅が広がる。
大事なのは、バランスよく食べること♪
⑤静かに穏やかに過ごす
どうしても”動”のエネルギーが強いと、意識も外にあっちこっちにいきがち。
思考もくるくるしていたりします。
できるだけ刺激の少ない穏やかな場所で、
五感を休ませ、癒してあげることが大切。
また自然の中で、土を素足で踏んだり、触ったりするのもgood。
ヴァータさんは触覚や聴覚を司る器官でもあるので、癒しの音楽をきいたりするのもおすすめ♪
⑤瞑想やヨガをする
ヴァータさんには特にぴったりな瞑想。
ころころ意識が外にいきがちなヴァータさん、
瞑想が苦手、座ってられないなんて方も多い。
そうしたら、少し落ち着ける時間を意識的にとりましょう。
無理に座らず、ひたすら歩くなんてのもok。
意識を内に向け、静かに観察する。
ヴァータさんには静のヨガ、陰ヨガもおすすめ。
ふわふわな風には安定の第一、第二チャクラを整え、
地に足をつけるそんなイメージです。
以上こんな感じがヴァータさん。
なんとなく、理解できましたか?
これはヴァータひとつの一般的な特徴を説明していますが、
実際には3つのドーシャが混じりあっています。
それが個性なので、一概には言えないものでもあります。
こんな特徴があって、こんな性質になり得る!
というイメージでいるのがベスト!
終わりに。。
せわしい現代人に増えやすく、また簡単に乱れるヴァータ。
それは逆の意味で、まず一番に調えることで、
他のドーシャも安定させることができます。
ヴァータがバランスされていると、
機敏な風のように、どんどん進んでいくちからになる♪
気持ちよく風が吹けば、火も適度に燃える。
水も停滞せずスムーズに流れたら、心身は潤い細胞もイキイキする。
日常の中で、今どんな状態?何が増えてる?
がわかるようになり、バランスできるようになると、
自然と心も体も整っていきます✨
それがバランスするアーユルヴェーダです。
自然で、無理がないんです♪
アーユルヴェーダは、おおらかな医学です。
だめなんてことはひとつとなく、
すべてを受け入れてくれる感じ。
わたしも自分でこう言いながら、
そううまくいかないよ~なんてことも想い感じながらも、
ようやく、バランスのとりかたがわかってきた感じです(*^^*)
そんな風さんヴァータの、コロコロな変化も楽しんで、
まずは当てはまったら『風が増えてる!』
そう思ったら、それと反対を意識して。
上のでもよいし、きっとその答えが、あなたの中に眠っているはず(*^^*)
長々となりました。。
お付き合い、ありがとうございました♪
次回はピッタ編!火のドーシャです🔥
お楽しみに~(*^^*)
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